(2017/02/14)
MCUBS MidCity投資法人が、第21期(平成28年12月期)決算を発表した。 第21期における物件取得はなし。稼働率上昇及び賃料増額改定が寄与し、前期比4.7%増益、1口当たり分配金は7,431円となった。 期末のポートフォリオは19物件、資産規模(取得額合計)は2,171億円、有利子負債比率は41.7%。 また、投資口の追加発行を発表。発行口数は29,100口、オーバーアロットメントによる売出口数は1,500口。これにより発行後の投資口数は11.5%増の296,625口となる予定。調達額は101億円を見込み、併せて発表した物件の取得資金に充当する。 取得する物件は、渋谷区及び江東区のオフィスビル計2物件、取得額は計137億円。 一方、保有する「MID御堂筋瓦町ビル」を売却する。売却額は17億円。簿価との差額は-203百万円となり売却損が発生する。 これらに伴い、第22期(平成29年6月期)は、上記2物件を含め4物件を取得、上記1物件を含め2物件を売却予定。MID御堂筋瓦町ビルの売却損213百万円が発生する一方、御堂筋MIDビルの売却益626百万円に加え、新規物件の賃貸収益が寄与し、前期比31%増益を見込む。物件売却益より246百万円を内部留保とし、投資口数が増加するも、1口当たり分配金は7,900円と前期を6.3%上回る見通し。 続く第23期(平成29年12月期)は、前期の物件売却損益がなくなることから、前期予想比8.4%減益を見込む。1口当たり分配金は8,000円と前期予想を1.3%上回る見通し。
第21期実績 | 第22期予想 | 前期比 | 第23期予想 | 前期比 | |
営業収益 | 7,005百万円 | 8,054百万円 | 15.0% | 7,545百万円 | ▲6.3% |
当期利益 | 1,976百万円 | 2,589百万円 | 31.0% | 2,373百万円 | ▲8.3% |
分配金総額 | 1,976百万円 | 2,343百万円 | 18.6% | 2,373百万円 | 1.3% |
1口当たり分配金 | 7,431円 | 7,900円 | 6.3% | 8,000円 | 1.3% |
<取得> | |||||
物件名称 | 笹塚センタービル | ||||
所在地 | 東京都渋谷区笹塚 | ||||
取得金額 | 8,700百万円 | ||||
鑑定NOI利回り | 4.5% | ||||
還元利回り | 4.0% | ||||
竣工時期 | 平成7年3月2日 | ||||
取得日 | 平成29年3月22日 | ||||
売主 | 非開示 | ||||
<取得> | |||||
物件名称 | USCビル | ||||
所在地 | 東京都江東区東陽 | ||||
取得金額 | 5,000百万円 | ||||
想定NOI利回り | 4.6% | ||||
還元利回り | 4.2% | ||||
竣工時期 | 平成2年1月31日 | ||||
取得日 | 平成29年4月6日 | ||||
売主 | ジャパン・プライベート・リート投資法人 | ||||
<売却> | |||||
物件名称 | MID御堂筋瓦町ビル | ||||
所在地 | 大阪市中央区瓦町 | ||||
売却額 | 1,700百万円 | ||||
簿価(売却時想定) | 1,903百万円 | ||||
差額(売却額-簿価) | -203百万円 | ||||
売却日 | 平成29年3月27日 | ||||
売却先 | 非開示 |
1 | 新宿三井ビルディング | 1,700億円 |
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2 | 飯田橋グラン・ブルーム | 1,389億円 |
3 | 六本木ヒルズ森タワー | 1,154億円 |
4 | 汐留ビルディング | 1,069億円 |
5 | 東京汐留ビルディング | 825億円 |
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