2015年02月10日

REITキーマンに聞く!「双日リートアドバイザーズ株式会社 渾大防 清 氏」

―――御社の人的リソースの強みは?

やはり、上場後8か月で、856億円の資産を積み上げた「ソーシング力」を担う人材です。特に、目新しいことをしたわけではなく、泥臭い営業を諦めることなく積上げ、売主のニーズを汲み取り、実績を積み上げることができました。今後も、この「ソーシング力」は維持し、強化していきたいと考えています。

また、資産規模が倍増した日本リート投資法人を運用する双日リートアドバイザーズとしては、保有物件を管理する資産管理部の強化が重点課題として認識しています。アセットマネジメントのスキルを持つ人材の強化を図っていくことを進めています。 アセットマネージャーが一人で管理できる対象は、100テナント10物件と言われていますが、当面の目標である資産規模2000億円を意識し、増加するテナント数に対応できる人材の採用を進めています。また、運用会社として能動的なアセットマネジメントも行っていくため、物件の中身を見ることができるエンジニアの人材も確保する必要があると考えております。今後は、物件に対する設備投資・バリューアップの提案を運用会社側からもできるような組織体制にしていく必要があると思っています。

―――今後の外部成長戦略をお教えください

今、申し上げましたが、早期に資産規模2000億円を達成したいと思っています。達成後は、資産規模で現在上場全銘柄中ちょうど真ん中くらいの位置づけになるので、まずは、平均値を目標にしたいと思っています。
決して、焦っている訳ではないのですが、今後の不動産売買市場の見通しを考え、増やすのであれば、今注力すべきだと思っているからです。
まずはSTEP1資産規模1000億円、STEP2で時価総額1000億円、そしてSTEP3が資産規模2000億円という目標を立てており、ここまでは頑張ってやっていきましょうという計画です。もちろん、資産規模2000億円を達成したら、一切外部成長をしないということではなく、ポートフォリオの管理に注力しつつ、厳選投資による外部成長は引続き進めてまいります。

今後の外部成長のイメージとしては、資産規模が1000億円に満たなかった時代には困難であった規模・スペックを意識し、例えば、150億円や100億円の物件を組入れ対象とし、同時に物件分散・テナント分散を維持するための中小規模物件も組入れるということも検討可能と思っています。

今回POで購入する33物件の中で最大規模の物件は、74億円ですが、今後は、150億円、200億円の物件であっても組入れ可能なリスク分散を意識した新規購入ポートフォリオを構築できると思っています。次回のファイナンスにおいては、ポートフォリオ全体における物件分散を悪化させずに、ポートフォリオの質の向上を図れるステージになって来ていると思います。ただし、テナント分散は忘れず、100億円規模の物件を買ってもマルチテナントが大原則です。

すでに申し上げましたが、資産規模2000億円を超えた後は、外部成長は厳選投資にしていこうと考えているので、成長のスピードが落ちるかもしれませんが、ゆっくり3000億円を目指す方針で問題ないと思っています。成長戦略としては、ポートフォリオの質を維持し、テナントとのコミュニケーションや戦略的な設備投資で、バリュー維持、かつバリューアップの実現に軸足を向けてもいいだろうと思っています。

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