不動産投信情報ポータル「JAPAN-REIT」 JAPAN-REIT.COM

マーケットコラム マーケットコラム

2007.04.02
J-REITの多様化/REITアナリスト 山崎 成人


JREITも40銘柄を超えましたし、また、オーストラリアにもJREITのファンド・オブ・ファンズが数本設定されているとの由、それに加えて、シンガポール、台湾、香港のREITも活況を呈しているようで、日本の不動産もこれらの動きの中で変化していくのではないかと思われます。
既にオーストラリアREITが日本の不動産を組み込み始めましたし、成長するアジアのREITが海外投資を始めるのも時間の問題だと考えられます。 アジアで不動産投資を分散させるとしたら、カントリーリスクが相対的に小さい日本の不動産は不可欠ですし、不動産市場の大きさによる流動性の高さからも真っ先に注目されるはずです。
こうなると、日本の不動産の買い手が更に増えて、価格高騰に繋がる可能性もありますし、異なった見方で買い進む主体もありそうです。
未だ低金利下の日本では、レバレッジを働かせれば、5%程度の利回りは確保されるでしょうから、海外REITにとって勝負可能と映るのかもしれません。
一方、JREITは保有不動産の質と利回りを求められていて、安易に買い進む事が出来ませんので、海外REITと競合するとやや不利になるかもしれません。 JREITにとって、アジアの不動産に投資を分散する積極的な理由はありませんので、日本の不動産市場での攻防が専らになります。従って、地元の利と不動産に対する長期的な視点で優れた判断をすることで優位性を保つしかありません。
然しながら、一方で、アジアンREITと同じ目線で動く銘柄も登場しそうですので、JREITも多様化していく方向にあると考えられます。
日本ビルファンド投資法人を筆頭とした上位銘柄群には大きな変化はなさそうですが、海外REITとの競合も視野に入れれば、質の高い不動産の確保には、今から積極的に動くことになるかもしれません。 海外REITが日本の不動産市場に参加する環境下では、JREITの資産運用も多様化するでしょうし、成長戦略の選択肢も増えそうですが、その分資産運用がより難しくなります。日本の不動産の先行きを考えると、資産運用会社も頭が痛いという事にもなりかねません。
尤も、このような状況がはっきりするのはもう少し先になるでしょうから、今はそこまで考えずに動く銘柄も多いと思いますが、レジテンス系銘柄は悠長に構えていてはいけません。
海外REITの攻勢も視野に入れながら、自分たちの特徴と優位性をどのように確保していくのかを真剣に考える時期です。
そのためには、建物のハード面にも工夫が必要ですし、賃貸というソフトにも改良を加える必要があります。 グローバルな戦いにも勝ち抜くという覚悟を以って、今から革新的な取り組みにチャレンジする銘柄を期待したいところです。

2008.12.05師走の風/REITアナリスト 山崎成人
2008.11.04再度顕在化したREITの減損リスク/関 大介
2008.10.17投資口価格の下落とREITのシステム/REITアナリスト 山崎成人
2008.10.10ニューシティ・レジデンス投資法人の民事再生申請/REITアナリスト 山崎成人
2008.09.18第三者割当増資から考えるJ-REITの仕組みと制度/関 大介
2008.08.22J-REITに外資が触手/REITアナリスト 山崎成人
2008.08.01J-REITへの影響因子/REITアナリスト 山崎成人
2008.07.25ファンドの悲鳴/REITアナリスト 山崎成人
2008.07.11REITの資金調達事情/REITアナリスト 山崎成人
2008.06.26低迷期における財務戦略の重要性/関 大介
2008.06.20プロスペクト・レジデンシャル投資法人について/REITアナリスト 山崎成人
2008.06.16上場中止について/REITアナリスト 山崎成人
2008.06.03J-REITの海外不動産投資について(2)/関 大介
2008.05.23大和ハウスリート投資法人の上場/REITアナリスト 山崎成人
2007.05.16J-REITの海外不動産投資について(1)/関 大介
2008.05.02J-REITの導管性要件の変更について(その2)/REITアナリスト 山崎成人
2008.04.18J-REITの導管性要件の変更について(1)/REITアナリスト 山崎成人
2008.04.04新年度の動き/REITアナリスト 山崎成人
2008.04.04高齢者向け投資教育/池島麻美
2008.03.31REITの物件取得/REITアナリスト 山崎成人
2008.03.25不動産が新たな時代へ/REITアナリスト 山崎成人
2008.03.25金融教育のすすめ/池島 麻美
2008.03.14REITのスポンサー事情/REITアナリスト 山崎成人
2008.03.10不動産ファンドとサブプライムローン問題/池島 麻美
2008.02.22フロンティア不動産投資法人のスポンサー交代/REITアナリスト 山崎成人
2008.02.10今さら聞けない!サブプライムローンって何?/池島 麻美
2008.02.08J-REIT関係者に必要とされる動き/REITアナリスト 山崎成人
2008.01.25証券税制・損益通算の導入/池島 麻美
2008.01.18日本ビルファンド投資法人の増資/REITアナリスト 山崎成人
2008.01.10不動産投資とIR活動/池島 麻美
2007.12.21投資口価格の推移/REITアナリスト 山崎成人
2007.12.10大手ゼネコンの中間決算発表/池島 麻美
2007.12.08上場中止/REITアナリスト 山崎成人
2007.11.30J-REITと個人投資家/REITアナリスト 山崎成人
2007.11.25不動産鑑定士の必要性/池島 麻美
2007.11.24J-REITの市場規模/REITアナリスト 山崎成人
2007.11.12不動産会社の運用子会社設立と内部管理体制強化/池島麻美
2007.11.09J-REITのM&A/REITアナリスト 山崎成人
2007.10.25J-REITの税金/池島 麻美
2007.10.19サブプライムローン問題の今後について/REITアナリスト 山崎成人
2007.10.15不動産と税金/池島 麻美
2007.10.12不動産証券化商品の今後/REITアナリスト 山崎成人
2007.09.27不動産価格をデータベース化/池島 麻美
2007.09.21J-REIT株価変動の影響/REITアナリスト 山崎成人
2007.09.10年金資金と不動産A/池島 麻美
2007.08.31サブプライムローン問題とJ-REIT/REITアナリスト 山崎 成人
2007.08.27年金資金と不動産@/池島 麻美
2007.08.24J-REIT株価の特徴と課題/REITアナリスト 山崎成人
2007.08.10金融商品取引法と不動産ファンド/池島 麻美
2007.08.03商業施設の売却/REITアナリスト 山崎成人
2007.07.25不動産鑑定の監視強化/池島 麻美
2007.07.13J-REITの配当利回り/REITアナリスト 山崎成人
2007.07.11REITは割高か?/池島 麻美
2007.07.06FCレジデンシャル投資法人について/REITアナリスト 山崎成人
2007.06.25財政難の日本を証券化が救う!?/池島 麻美
2007.06.15J-REITの調整局面/REITアナリスト 山崎成人
2007.06.12日本不動産の主役は外国人投資家/池島 麻美
2007.06.01株価の見方/REITアナリスト 山崎成人
2007.05.25ついに不動産デリバティブ登場/池島 麻美
2007.05.18J-REITの第3幕/REITアナリスト 山崎成人
2007.05.10東京ミッドタウンに続く 再開発ラッシュ/池島 麻美
2007.04.28J-REITの導管性(2)/REITアナリスト 山崎成人
2007.04.25不動産証券化だけではない!おすすめの映画ファンド/池島 麻美
2007.04.13個人投資家にとってのJ-REIT/REITアナリスト 山崎成人
2007.04.10金融庁の監督姿勢の強化について/池島 麻美
2007.04.02J-REITの多様化/REITアナリスト 山崎 成人
2007.03.26株主優待のもらい方/池島 麻美
2007.03.23J-REITのリスクとキャピタルゲイン投資/REITアナリスト 山崎成人
2007.03.12株主優待で企業戦略/池島 麻美
2007.03.05J-REITを取り巻く環境/REITアナリスト 山崎 成人
2007.02.23REITもM&A時代へ/池島 麻美
2007.02.14J-REITの導管性/REITアナリスト 山崎成人
2007.02.132007年投資ポイント「三角合併の解禁」/池島 麻美
2007.02.01J-REIT市場の今後/REITアナリスト 山崎 成人
2007.01.25金利上昇時代へ突入 マンション購入かそれとも賃貸か/池島麻美
2007.01.18数字で見るJ-REIT市場/REITアナリスト 山崎 成人
2007.01.092007年の不動産ファンド/池島 麻美
2006.06.26オリックス・ショックについて/REITアナリスト 山崎成人
JAPAN-REIT.COM Copyright (C) 2006-2008 IBR,inc & a2media corporation. All rights reserved.