また、株式投資家の方はご存じのように、利益が出ても「その利益を投資家にどの程度還元するのか」という配当性向は、会社によって異なります。しかも、経営環境が変化すると、途端に変更される可能性があります。 例えば、日本ケンタッキーフライドチキンは、つい最近まで「利益の水準にかかわらず、1株あたり200円」というJ-REIT以上の利回りを維持している高配当銘柄として有名でした。しかし、最近になって「配当は利益によって変動させる」という方針に、突如変更されています。これは「配当金200円」を前提としている投資家には、重要な方針変更と言えるでしょう。 J-REITの場合、このような方針変更はありえません。なぜなら、利益90%以上を投資家に分配しないと、法人税が課税されてしまうからです。 したがって、常に利益の90%以上を分配する必要性がありますし、実際には端数が生じる場合を除いて100%投資家に還元しています。配当政策の変更というリスクとは、無縁の商品なのです。 J-REITを「高分配の商品」というだけで警戒する投資家もいるようですが、その高い配当金は、複雑なデリバティブなどの金融技術を使って稼いでいるわけではありません。 「J-REITは法人税がかからない」――単純に、それだけなのです。