2006.04.05
利回りとの逆相関性が値動きを抑えている
なお、J-REITの値動きが安定している理由のひとつとしては、「価格が下がると分配利回りが上がり、値段が上がると利回りが下がる」という、逆相関の性質を持っていることが挙げられます。
例えば、年間3万円の分配金を見込める銘柄があるとします。この銘柄の価格が60万円の場合、利回りは5%(3万円÷60万円)です。
ここで、この銘柄の価格が短期的に倍の120万円となると、利回りは半分の2.5%になります。すると当然、利回りの低下によて購入者が少なくなりますので、価格上昇が抑えられます。
逆に、価格が半分の30万円になると、利回りは倍の10%となります。すると購入者が増加して、価格下落に歯止めがかかります。
もともとJ-REITは、分配金を目的とした商品です。60万円という価格が付いているなら、市場ではその銘柄に対して「5%程度の利回りが必要だ」と考えているわけです。このため、価格変動で利回りが上下すると、元に戻ろうとする力が働くのです。
これが、J-REITに急激な価格変動が起きない理由のひとつです。